一発で空気を切り裂くような鋭い音色──チャイナシンバルは、ロック、メタル、ジャズなど幅広いジャンルで「アクセントの決め手」となる存在です。個性的なサウンドで楽曲にインパクトを与えたいドラマーにとって、ぜひ取り入れたいシンバルの一つ。今回は、初心者にも扱いやすく、上級者も納得の「おすすめチャイナシンバル」を厳選して紹介します。
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■ チャイナシンバルとは?
チャイナシンバルは、通常のクラッシュやライドとは異なる“破裂音”のような鋭さとエッジ感を持った特殊効果用シンバルです。打ち込み系のアクセント、ヘヴィなリフのキメ、エモーショナルなブレイクなど、演奏の幅を一気に広げてくれます。反り返った縁が特徴で、上下逆さまにセッティングするスタイルも一般的です。
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■ 選ぶときのポイント
• サイズ:16〜18インチはバランス良く使いやすい。20インチ以上はより重厚感が増す。
• 厚さ(ウェイト):薄いほど速く反応し、太いほどサステインが長くアタックも強め。
• サウンドのキャラクター:ドライで短めなタイプ、暴力的なクラッシュ感、暗めなトーンなどメーカーごとに個性がある。
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■ オススメチャイナシンバル 3選
① Zildjian Oriental China Trash 18”
切れ味鋭く、派手で暴れるサウンドが魅力。特にメタルやハードロックに相性抜群。意外と音の収まりもよく、レコーディングでも重宝される一枚。
② Sabian HHX Evolution China 17”
デイヴ・ウェックル監修モデル。温かみのあるダークトーンで、ジャズやフュージョンにもしっかり馴染む。クラッシュ的にも使いやすい万能型。
③ Meinl Byzance Extra Dry China 18”
ドライで複雑な倍音を持つ、通好みのシンバル。控えめな音量ながら、絶妙なアクセントを演出。スタジオワークにも向いている。
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チャイナシンバルは、演奏の中にスパイスを加えるための最強アクセントツールです。攻撃的な音で一気に展開を盛り上げたり、繊細なブレイクで雰囲気を変えたりと、その可能性は無限大。今回紹介した3枚は、音のキャラクターも用途も異なるので、ぜひ自分のスタイルやバンドサウンドに合った一枚を見つけてみてください。あなたのセットにチャイナを加えるだけで、ドラムがもっと面白くなりますよ!
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